三重県 Mie Prefecture


伊勢神宮について

“お伊勢さん”の名で親しまれている伊勢神宮。神社本庁が総括する日本の神社の頂点に位置します。実は伊勢神宮の正式名称は「神宮」といいます。神宮は、ひとつのお宮だけを指すのではなく、125社の総称です。
神宮の敷地は、5500ヘクタールあると言いますから広大です。中心となるのが、天照大御神をお祀りする皇大神宮(内宮)と、豊受大御神をお祀りする豊受大神宮(外宮)です。参拝の順番は、外宮→内宮が通例となっています。お間違えのないように。^^

 

外宮(豊受大御神)…天照大御神の食事を司る豊受大御神をお祀りしています。(多賀宮、土宮、風宮、月夜見宮)

 

内宮(皇大神宮)…日本の最高神、天照大御神をお祀りしています。(荒祭宮、風日祈宮、月読宮、伊雑宮)


◎宮域外にある別宮…月夜見宮(つきよみのみや)、月読宮(つきよみのみや)、倭姫宮(やまとひめのみや)

◎遥宮(とおのみや)…瀧原宮(たきはらのみや)、伊雑宮

お願いごとは個人的なものではなく、日本や世界の調和を祈願すると良いでしょう。

伊勢神宮のはじまりはミステリー


 日本の皇祖神である天照大御神。昔、都が奈良や京都にあったことを考えれば、なぜ伊勢の地にお祀りされているの?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。実は、天照大御神はもともと伊勢にお祀りされている神様ではありませんでしたーー。都があった大和の宮中に大国主と共にお祀りされていたんです!

でも、第十代・崇神天皇のときに疫病が大流行するなど国は大変なことになってしまい、「これはパワーの強い天照大御神と大国主を一緒に祀っているからだ!」ということで、皇女・豊すき入姫命に託し、天照大御神だけを大和の宮中の外、笠縫邑(かさぬいむら)に移すことに……。(そこが現在の檜原神社と言われています)

しかしながら、それでも国は落ち着かず、
第十一代・垂仁天皇のときに、天照大御神のお祀りする場所探しを皇女である倭姫命(やまとひめのみこと)に託し、全国を行脚させました。彼女は言わばシャーマン的存在でした。

伊賀→近江→美濃・尾張を経て、ようやく天照大御神が「伊勢の国は美しく、美味しい物が沢山あるので、ここで良いわよ〜」とOKを出したのが、伊勢の地だったんです。
気づいたら、60年の月日が経ってました。(驚!)

 

「かたくにの うまし国なり。是の国に 居らむと欲ふ(おもう)」
 ー天照大御神ー